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 一枚売れれば、餓死はせずに暮らせるということで、A2の絵は80,000円にしよう、となると部屋の中に色んな意味での富が積み上がっている、が6月から始まる山這いずりのための立て替え金すらなく、やばすぎ、って感じ、この混沌の時期に、外へ出るのも憚れるのに、三枚売れればそれで完了なんだけど、タイミングも悪く、人もいない、さあどうなる!
 一枚の絵のために、まず俺が死んでなくて、生きていることが重要で、美味しくて体にいいものを食べてるとか、友人と遊びに行けるとか、そういったことはどうでもいい、映画が配信で観れて、何か切り詰めれば一回か二回は映画館へ行けて、ほとんど積まれていくから、数冊本が買えて、そして紙と絵具が買えればそれでいい、し、それが必要、となると相場は知らないが、それがぎりぎり保てる価格にしなくてはいけない、というか、相場なんて調べたら終わりじゃない?、なんかその意識、このくらいのサイズでこのような技法でこのような体裁のものは幾らって、分からん。
 ただ、そのためには描いてないから、何となく気持ち悪い、対価を得るために描いてないけれど、生き延びるために描いていて、生き延びるためにはその他必要なものが当然あり、それを賄うために値段を定めるというのは、これはなにー?とあれこれ考えていることと同じような構造になっているが、自分にとって大切な物事はその瞬間だけでもいいから、違和感がなくなるまで考えなくちゃいけない。

 別に何にもなりたくないんだから、突飛なことがなければ餓死しない仕事をすればいいんだけど、大抵のそれは、したいことが出来なくなる体調へ誘う、し、それを連れてこない仕事は出来ている、が、一体それは何歳までできるんだろうか。お爺さんになってからの生活が想像できない。爺さんになってからも生きていられるような基盤をつくろうとしようとしている気がする。

 それにしても、毎日絵を描くというのは、産みの苦しみというのがない人間からすると、かなりいい、何日かおきに大きく変わる、日に日に少しずつ変わる、その感触が、とてもいい、お!なんだなんだ?、ってのに反応しやすくなる。
 それに反して、書きたい!、と思えないからまだ初日を迎えられていない。日々書き進める中の、今日は気分が乗らない、ってのは無視していいが、書き出しは、書きたい!我慢できない!がなければいけない、と思いつつ、ごねごね考えているだけにとどまっている。書きたくはあるけれど、!、がない。

 途中で滑落したりして死なない限り、絶対に返せるから借りればいいのかもしれないけれど、額も額だし、まず誰かに何かを借りるのが居心地悪い。
 貯金って大事だね!