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 長いこと煙草が切れていたため、突然暑くなったなか、熱い日差しのなか、毎日と同じように音楽を聴きながら歩いた。
 昨日も同じことが起こったのだけど、音の一部として自分の体が認識された。
 ずっとAlicia Keysの『If I Ain’t Got You』を聴いていて、Kanye West Radio Mix#1の方も聴いていて、そこにあるあらゆる音と融合していく。
 それでどんどん気持ちよくなっていって、遠くに見える一群の雲や、立ち並ぶマンションの中が見えているような気分になって、体の輪郭線が滲んで溶けて、辺りとの境目がないみたいな気になって、視界が開けてきて、何かを感じて、寸前に、何かを感じて、。

 そうして帰ってくると、割とがっちり塞ぎ込んだ気持ちになっていく。
 昨日は完全にそうで、今日はそうではなかった。

 これはものすごく体に悪い感じがあるけれど、てめえの脳の働きだからいいのかもしれない。

 明日で終わる、50000字前後だろう。そそっと置いて、推敲して50000字前後になるだろう。

 ある本を読んでいて生じるおもしろさってのを考えると、これ書いてるときおもしろ過ぎだろ!と思う、それくらい書いている時間にのみ存在できる何かがあると、強く、かなり強く、強く思う。
 言葉を費やす、みたいな文章中の言葉を読んで、あ、そっか、無限にあるのか、と思い、何がどう無限にあるのかは分からないし、更にそれがどう作用したのか分からないけれど、たのしい!と思う。
 どのようなものにでも限りが無いということは、それだけで、そのことだけで、勇気が湧いてくるというか、すっぱり諦めらるというのはネガティブだけど、すっきり納得できるというのはポジティブなのだろうか、すっかり安心できる、というのが体感としては近い。
 費やす意思があり、費やそうと思い、費やし始めたとき、費やすことのできないことをはっきりと知ることは、費やす意思を強固なものにして、それだけその中を彷徨う体力を助ける、と感じたのか。
 成し遂げられないこと以外、成し遂げようと思う必要がないんじゃないかと、また極端なことも思ったのだろうし。
 ポジティブな意味だけの単語ではないものも、組み替えられると明るく、しなる言葉になること、そのことの、見えそうなくらいの豊かさにすっかり安心したのか。

 散歩、コーヒー、煙草、本、音楽、それがあればいい!という強い気持ち。
 そんなこともないんだけど、強い気持ち!