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 ずっと読めなくなっていたカフカが読めるようになった。『カフカ寓話集』をぱらぱら読みながら、年譜や略歴を読んで、もういないんだな、と思った。なぜかバートルビーがカフカの姿で再現されてる。それと同級生で、カフカに顔が似ている友人のことも思い出す。元気にしてるだろうか。近くで働いているのを見かけたことがある。元気?とかなんとか話しかけてみてもいいかもしれない。元気かな。

 数や程度がはっきりしているのに、「だいたい」とか「くらい」とか、無意識に付けてしまうのは何故だろう。不明瞭なもの対峙している感じが欲しいのか、リズムの問題か。定かでないものを、さも正確に書いているのだというのが気持ち悪いのか、見ないようにしているのかな。毎日その日一回目の交信はかなりくる。

 メイカーズマークの小瓶を買ってみた。かなり前にAにもらった余市は、元々そうなのか、そもそもAのもとでも飲まれず、渡ってき、それからもしばらく飲まなかったからか、飲み込むとき喉がちくちくする。メイカーズの方は買ったばかりだからか、ずっとこのままなのか、飲み心地が優しくて寝酒にはちょうど良い。普段買わない水で割ったからか、元々か、味も香りも甘く「やわらかい液体」と思った。説明書きにはバニラの香りや小麦の甘みと書いてあるから、もともと、こういう味なんだろうか。赤い封蝋がかわいい。ウイスキーと水を1:1にして、なくなってしまったので氷は入れず、でも水は冷たいミネラルウォーターで、調べてみるとトゥワイスアップというのに近いけれど、水は冷え切っているから、なんていうのになるんだろう。美味いがペースが早まって、とにかく眠たくて、本を読んでいられない。カスクストレングスも46も飲んでみたい。多分カスクの方は一、二行読んで眠る。
 なぜか、寝酒をし始めてから煙草の本数が減っている。あまり美味しくないのを続けて吸っているせいか、これなくなったらしばらくいらないかな、という気持ちになっている。寝酒の効果が強烈で、やめたらまた眠れなくなるんじゃないかと心配しているけど、絶対にそんなことはなく、絶対にそんなことはないと言い聞かせている。それにしても一人で飲む酒は美味い。

 夢の中で、かなり前に見た別の夢の中で言われたことを参照して「ほら、〇〇くんもああ言ってたじゃん」と言われ「まあそっか」みたいなふうに答えていて、確かにかなり前に見た夢の中で〇〇くんが言っていた通りだと思い出したけれど、本当にかなり前にその夢を見たのかが起きてから分からなくなった。今でも確かに見た気がしてはいる。〇〇くんがかなり前に何か言っている夢を見たことも、今回眠ってから起きるまでのあいだに見たいくつかの別の夢の一部なのかもしれない。それでも起きてから分からなくなったわりに、感触としては、確かにかなり前に見た夢のように思っていて、どこにも着地せずふわふわしてる

 本がいつでも目につくところにあるというのは良い。紙の束が好きだ。いたるところに紙があって、書き切ったことないノートがあって、読みかけの、読んだこともない本があって、雑誌があって、絵を描くための大きいのや小さいのがあって、とてもいい。

 いったい日々何を書いているのかと思う。といってもまだ三万字も書いておらず、書き方やその時の意識や書くことによって、同じ日数でも、別のことを書くのとこんなにも違いが出るのかと、それだけでも、何を書いているのか分からないながら書いていて良かった。横書きは、それもiPhoneでの横書きは際限なく書けて、何か文章書きたいなーというときには苦もなく楽もなくちょうどいい。パソコンの横書きは横幅があって、すこし書きにくい。縦書きは本当によく分からないものがずらずら出てきて、いったい何を書いてるのかというのが強まって、さあ書くぞというときでないとぐたっとしてしまう。

 併読していると、そのとき読みたいものが何かはっきり分かっておもしろい。一日に何度も「これこれ、これを待ってたの」という気持ちになれて、すっきりする。すでに読んだことのある本ではなくて、積んである未読のでもなくて、読みかけの数冊でもなくて、さあ、じゃあ何を読もうかというのは楽しいんだけど、見つけ出すまでに読みたい気持ちが消耗する。本屋に行っても、どれもこれも読みたいし、どれもこれも読みたくないし、どれもこれも読まなくてはいけない気になるし、どれもこれも読まなくていい気になるし、結局、いつもどうやって次の本を見つけてるんだろう。思い出せない。思い出せないというか、誰かが紹介していたから、とか、タイトルや最初の一文に惹かれたから、とか、だれかにもらった、とか何か思い出せるのだけど、どの本がどれで選ばれたのかは思い出せない。

 いま併読してる本を読み終わって、次に何を読めばいいんだろうと今から心配してしまう。まだ全部合わせて千ページ以上あるのに。

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