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 米粉のコッペパンを半分に切って、薄切りのパイナップルとクリームチーズプリンを挟んで食べた。こんなに微妙な味わいの食べ物があるなんて、思い付いたときには露とも知らず。パインが熟してかなり甘いこととクリームチーズプリンはあくまでクリームチーズプリンで、カラメルはないにせよクリームチーズ代わりにはならないことが、何とも言えない味のサンドをつくりだしてしまった要因だろう。結構うきうきしながらつくっていたけど、食べ終わって胃がむかむかしている。

 暇つぶしに入れたパズルゲームをようやく消せた。最初にスコアを決めて、達したら消すことにしていたので、暇つぶしは無くなったけど嬉しい。これで二回目。

 部屋の隅や玄関に置いた読みかけ、未読の本の群れからピックアップして、数ページずつ読んで、どれもしっくりこないまま本屋へ行って、光文社古典新訳文庫から出てる、というか、光文社古典新訳文庫の『書記バートルビー/漂流船』と『神を見た犬』を買った。10/21に徳正寺町である保坂和志さんのトークライブがあり、Twitterのhosakakazushi.officialでバートルビーに言及されていたからで、試しに書店でめくってみると、面白そう、ということで買った。犬の方は近くにあって、おもしろそう、ということで買った。

 まず『バートルビー』から読み始めて、今47ページ、予想と違わず面白い。寝酒をしつつ読み『「わたくしはしない方がいいと思います』」というので、今のところ全く何によって支えられているのか分からない奇妙な強情さに、でも態度や全体の雰囲気としては穏やかな、軽い吐き気がした。おもしろい。実際に自分がバートルビーの上司で、雇い主で、こちらの頼み事や瑣末な依頼を、幾度となく『「わたくしはしない方がいいと思います」』『「行かない方がいいと思うのです」』なんて拒絶されることを想像して軽い吐き気がした。でも、こちらが瑣末だと、なんてことないと、当たり前だと思い、誰かに何かを頼んだり主張するというのはかなり傲慢な面をはらんでいるだろうとも、バートルビーのように意志を表明できるというのは、もう少し方法がある気もしつつ、素晴らしいことだとも思う。

 普段の生活の中で、普段ではない生活ってなんだ、その中でソファに寝転がっていて、誰かが部屋の中にいて、おそらくその誰かの方が、本なりイヤフォンなり食べ物なりタオルなりから近く「ちょっとそれ取って」という、まあ小さな頼み事をすることに、わりと頻繁に「こんなのいいのかな」と思っていることを『バートルビー』を読んでいる間、結構思い出す。仕事に付随する別の業務や助け合いと生活の中のちょっとしたものを取ったり持ったりしてもらうことが同じとは思わないけど「絶対に断られる」と思いながら頼むことはまあないし、まあないんじゃないと思う。その、恐らく叶うであろうという心持ちが既に気持ち悪くもある。

 小学校低学年くらいに、マックのハッピーセットで欲しいおもちゃがあり、買ってもらった。中身はまだ分からない。家に帰って開けるぞと思いながらポテトを食べたりジュースを飲んだりして、食べ終わったか終わってないかあたりで我慢できなくなって、おもちゃの入った袋を開けた。全然欲しくないおもちゃで、これは、家に帰ってから開けるぞと思って、そうしなかったから全然欲しくないおもちゃが入っていたのだと、その時も今も思っている。それを、建物の下から見えた市民センターの一室の天井や窓で、あそこ和室っぽいねと言って、やっぱり和室だったことで思い出した。書いた今でも、家に持って帰ってから開けていれば、全くどんなものか思い出せないけれど、欲しかったおもちゃを手にしている姿が現れただろうと思っている。

 聴きながら、その音楽のかっこよさや歌っている人の楽しさや気持ち良さや何かが降りてきている感じやらで圧倒されて笑いながら咽び泣いたときに見ていたパイプと衝立に、同じ曲が流れた途端に目がいって笑った。目玉が覚えている。

 小さくて甘いものが食べたい。ガトーショコラとかフロランタンとかタルト生地とか。茶葉が練りこんであるクッキーとか砕いたナッツが入った柔らかいクッキーとかジャムやらが包まれた分厚いクッキーとか。多分ダブルショットの、濃いカフェラテを飲んだので、今日はもうコーヒーは飲まずに、何かと一緒に甘いものを食べたい。甘いものに合うコーヒー、紅茶以外で味の強い飲み物はなんだろう。

 メルヴィル の『バートルビー』を読み終わった。ところどころ笑いながら読み終わった。あとでWikipediaの『その不条理性からカフカを先駆けた作品とも言われ』というのを読んで、確かに、と思い、読んでいる間も「カフカっぽいな」と思っていたような気がして、そんなことはなかったけれど、岩波文庫の『カフカ寓話集』を読んだことを思い出して、面白かった。すんなり受け入れて読めたのは『カフカ寓話集』が効いていたのかもしれない。

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